今夜は満月、十六夜の月です。月をいつも身近に感じていた私たちの祖先は、お月様に様々な名前をつけました。
満月は、
十五夜、三五の月、望月、天満月(あまみつづき)……満月を過ぎると月の出が少しずつ遅くなります。月の出を待ちわびたのでしょう。
十六夜、立待月、居待月、寝待月、臥待月、更待月、廿日月、亥中の月、真夜中の月、
二十三夜の月……月の光を歌った、 北原白秋の、やさしくて、可愛い童謡詩を、ごいっしょに読みましょう。
お月夜
トン、
トン、
トン、
あけてください。
どなたです。
わたしゃ木の葉よ。トン、コトリ。
トン、
トン、
トン、
あけてください。
どなたです。
わたしゃ風です。トン、コトリ。
トン、
トン、
トン、
あけてください。
どなたです。
月のかげです。トン、コトリ。 私が講師をつとめる「ぴのきおスクール」の子どもたちの大好きな詩です。「どなたです」のところをお母様が言ってあげてください。やさしく…ですよ。親子の言葉のかけあいが素敵です。
月夜の庭
おお、明るいな、朴(ほお)の葉に
月の朴の葉うつってる。
みんなしずかだ、脚あげて
薄翅(うすば) かげろう飛ぶばかり。
ちょうど、母さん、この庭で
いつかこうしていましたね。
ちょうどこうして、腰かけて、
あ、おんなじだ、この話。
金のランプをとりに行た、
ほら、アラジンのこの話。
蟇(ひき) が啼いてる。あの晩も
草がちらちらひかってた。